コラム
Vol.05 『フットサルの魅力』 …北澤 豪
フットサルは奥深くもとにかく楽しい。
試合のすべてが自分の判断で進んでゆくからだ。限られたエリアと限られた時間の中で一瞬の勝負。ボールを持っていないときの駆け引き、前への動きと後ろの動き、左右の動きもある。常に相手の裏を突く心理戦から、マークをはずしフリーになった瞬間、タイミング良いスピードあるパスが出てくる。
足元にぴたりと止める大切さ、足裏でも、インサイド、アウトサイド、足も体も全部使ったチャレンジが始まる。相手の頭越しにボールを浮かす、股下を通す、ボールコントロールしだいで何でもできる。 チャンスと見ればシュートもあるし、ドリブルもパスもある。
多くの選択肢からどのカードを切るか。 コートが狭い分相手のプレッシャーも早いが自分がボールを持つとすべてが自分から始まる。
自分の判断しだいでチャンスにもなりピンチにもなる。グランドを見渡すとゴール前でも逆サイドでも、フリーになるための騙し合いが繰り広げられている。細道のようなパスコースが見えた瞬間、思いを込めたボールを走らせる。グランド内のすべての選手の視線がそのボールの軌道を追った0.1秒の時間も、自分にとっては次の居場所を探すにはじゅうぶんな時間。
スポットが当たったように見えたゴール前スペースに侵入した瞬間、パスを託した仲間からのダイレクトパスが戻ってくる。ダイレクトシュートで正確にボールを捉える!と思ってダイブしたキーパーをシュートフェイントで横倒しにして、無人ゴールにボールを流し込む。
・・・そんなイメージで、グランドに入る。そんなにうまくいかないところもまたフットサルの魅力。
それぞれ感じ方は経験してみてはじめてわかる。子供から大人まで、女性も男性も、それぞれに楽しみ方があるのが素晴らしい。さあ自分なりのフットサルを見つけに行こう。
プロフィール
- 名前:北澤 豪
- 生年月日:1968年8月10日
- 出身地:東京都町田市
- 主な経歴:修徳高-本田技研-読売クラブ-ヴェルディ川崎-東京ヴェルディ1969
元日本代表 日本サッカー協会国際委員 JFAアンバサダー
日本テレビ 「NEWS ZERO」「ズームインサタデー」等出演中
オフィシャルホームページ tsuyoshikitazawa.com