Vol.02　『フットサルと私』　…久永　辰徳

私にとって「フットサル」というスポーツは、ごく最近身近なものになりました。

　現役のプロサッカー選手ではありますが、もし幼い頃に「フットサル」に出会っていたなら、もっとサッカーが上手くなり、サッカー観が違っていたのではないか？と考えさせられます。

　二年前、やっさんのブラジル行きに自主トレを兼ねて同行させてもらったのですが、そこで本場の「フットサル」に出会い衝撃を受けました。フットサル場に行き、素人チームが試合をしているところに飛び込みで一緒にプレーさせてもらったところ、地球の反対側ではプロとしてサッカーを仕事にしている自分が手も足も出せませんでした。戦う土俵が違うとはいえ、やる事はそう変わらないはずなのに・・・。ただコートが狭くなっただけで、年をとり、頭もハゲて、お腹も出ているオヤジに負けるとは思ってもみなかったのでとても悔しい思いをしました。それ程「フットサル」とは、サッカーにおけるテクニックが十分に凝縮され、年齢に関係なく楽しめるスポーツであると感じています。

　「フットサル」と出会うのが遅かっただけに、これから長い時間を掛けて、「フットサル」を楽しみたいと思います。もちろん、今はできるだけ長く現役でありつづける為に努力し、頑張ります。そして、私には１歳になる息子がいますので、近い将来一緒に「フットサル」を楽しみたいと思っています。